断熱・遮熱Low-Eの使い分けについて③(すべての窓を断熱にした場合)

こちらの記事ですべての窓が遮熱だった場合と断熱・遮熱Low-Eを使い分けた場合の計算をして、APW330のブルータイプであればほぼ変わらないという結果が得られました。

どうもガラスメーカーで寒冷地はすべて断熱サッシ、温暖地はすべて遮熱サッシと説明しているところもあるみたいで…

すべての窓が断熱サッシだった場合の差額も計算してみました。

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使用するサッシ

サッシがAPW330ブルーだった場合で計算します。

サッシの種類日射取得熱還流率
APW330 遮熱タイプ ブルー0.41.2
APW330 断熱タイプ ブルー0.451.2
APW330 断熱タイプ ニュートラル0.621.2
※ガラス3ミリ、中空層16ミリの場合

トリプルサッシのAPW430の場合は断熱ブルータイプが無いため日射取得率だけでなく熱還流率も変わってしまいます。

サッシの種類日射取得熱還流率
APW430 遮熱タイプ ニュートラル0.470.61
APW430 遮熱タイプ ブルー0.30.59
APW430 断熱タイプ ニュートラル0.570.91
※ガラス3ミリ、中空層16ミリ、FIX窓の場合

トリプルサッシの遮熱タイプだと金属膜が2枚付くのに対し、断熱ガラスだと金属膜が1枚に減ってしまうため熱還流率の性能が下がっているのでしょうね。

使用するサッシの性能によって断熱・遮熱を使い分けるべきかも変わってしまうので、実際に使うサッシの性能を確認するのが一番良さそうです。

すべての窓を断熱Low-Eにした場合の冷房費

すべての窓を断熱Low-Eにした場合と南面のみ断熱Low-Eにした場合で比較をしたいため、北・東・西面での夏の冷房費の差額を合計をすればよいと思います。

夏の日射量の計算

まずは夏の日射量を計算します。

日射量は各方位の日射量(W/m2)×窓の面積(m2)×サッシの日射取得率(η)で計算できます。

夏の各方位の日射量はこちらのデータを参考にしています。

北面は目分量ですみませんが100Wとします。

参考:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO06110310W6A810C1000000/

北面の日射量

遮熱タイプ ブルー100W×1.6㎡×0.4=0.064kW
断熱タイプ ブルー100W×1.6㎡×0.45=0.072kW

東・西面の日射量

遮熱タイプ ブルー600W×5.5㎡×0.4=1.32kW
断熱タイプ ブルー600W×5.5㎡×0.45=1.485kW

電気料金の計算

今のエアコンの場合一番安いタイプでもエネルギー効率が5はあるので5とします。

日照時間は北8時間、東・西が7時間とします。

北面の電気料金の差額

0.072kW-0.064kW=0.008kW

電気料金21円/1kW×0.008kW÷5(エネルギー効率)×8時間=約0.27円/1日当たり

東・西面の電気料金の差額

1.485kW-1.32kW=0.165kW

電気料金21円/1kW×0.165kW÷5(エネルギー効率)×7時間=約4.85円/1日当たり

電気料金の差の合計

0.27円+4.85円=約5円

年間の電気料金の差額

冷房を使うのは7月~9月の3ヶ月程度として1年分の電気代も出してみましょう。

5円×30日×3ヶ月分=450円

みさ
みさ

北東西は窓を小さくしているので差も小さくなりますね!

まとめ

全て断熱にした場合でもあんまり変わらないとは思ってたんですけど、窓の大きさが南面と比べて小さいのでより差が少なくなりました!

日射取得の差の数値も大して変わらないとは思ってたんですけど、年間の電気代として数値を見ると安心できるものがありますね。

計算のために数値を集めていると何の影響が大きいのかというのもわかって面白かったです。

これで全面の日射取得の計算ができるようになったので、冷房負荷の計算とかもしてみたいんですが暖房と同じ要領でよいのか悩んでいます…。

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