こんにちは。みさみさです!
今回は映画「狂覗」について書いていきたいと思います。

今回は映画「狂覗」についての記事です!
- マニアックな作品に興味がある
- ミステリー、ホラー系の映画が好き
- どんでん返しのラストが見たい
- イヤミスやどんよりした雰囲気の作品が好き

みなさん「狂覗」って映画ご存知ですか?

独特の雰囲気が漂う映画でラストはびっくりしました!!
管理人のオススメ度
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映画「狂覗」
2017年 81分
- 映画「狂覗」の概要、あらすじ
- 映画「狂覗」の出演者について
- 映画「狂覗」を見た感想・見どころ
概要
宮沢章夫の戯曲『14歳の国』を原案に、中学生たちによる実際の事件などを盛り込んだミステリー・ホラー映画。2017年に公開され、SNSや動画配信サイトなどでジワジワと注目されている作品。
- 原案:宮沢章夫『14歳の国』
- 監督:藤井秀剛
あらすじ
ある日中学校の教師が瀕死の状態で発見される。
犯人が生徒である可能性が浮上し、生徒たちには内密の荷物検査が行われ、様々なものが発見される。そこで万田というひとりの少女の存在が明らかになっていくが・・
登場人物・キャスト
谷野十/杉山樹志
ある事件のあと教師をやめていたが復職した先でまた事件に巻き込まれる
森由紀夫/田中大貴
抜き打ちの荷物検査の中心人物となる教師
橋本瑞穂/宮下純
変わり者の美術教師
管直樹/桂弘
荷物検査によって秘密が明るみになる
片山絵里子/坂井貴子
ことなかれ主義の教師
この映画の面白い部分でもありますが、主要キャストの5人はほぼ無名の方々になります。そこがかえって先入観やイメージがない状態で良かったのかもしれません。
感想・見どころ
映画「狂覗」見始めはちょっと重苦しく不安でしたが、最後は驚愕のどんでん返しでびっくりしました。
では、ここから実際に映画「狂覗」を見終わっての感想を、若干のネタバレを含んで書いていきます。いくつかの見どころポイント、個人的に気になったポイントも書いていきます!!
終始重苦しい雰囲気でどんよりした映画
今回ずっと気になってはいたものの、見ていなかったこの「狂覗」をやっと見終わりました。
ジャンル的には「ミステリー」「ホラー」「スリラー」などと言われているこの作品、始まってすぐ思ったのが「うわーどんよりして重苦しい」。これ、映像のトーンが薄暗いのもあるんですが、なんとも言えない雰囲気で一旦見るのをやめたくらい。
低予算で作られているのがいい意味で怖さを増しましにした感じになってます。
- 重苦しい雰囲気
- 不穏な空気感
- 薄暗い映像
正直、エンディングに向かうまでは「そこまで怖がらせなくても」と思うくらい重苦しくしています(笑)
しかも実際にこの映画、「キャー」となるシーンや、グロテスクなシーン、目を覆うような描写とかはほとんどありません。しいて言えばラストだけちょっと苦手な人はいるかもな、と言った程度。
なのに・・
空気感でじっとりと攻めてくる、まとわりつく感じのイヤ〜な雰囲気がゾワゾワします!!
最近よくSNSサイトでもおすすめの映画紹介で「トラウマもの」とか「胸糞映画」などがあげられてますが、そういったジャンルが好きな方にはおすすめではあります。
教師と生徒、両者の「闇」が露呈する衝撃のストーリー展開
前項でも書きましたが、この映画は「キャー」となるシーン、グロテスクなシーンはほとんどありません。びっくりするシーンもありませんし、なんなら作品のほとんどが「学校」の「教室の中」で繰り広げられています。
演劇を見ている感じにちょっと似ているかもしれません。
物語は、女生徒を盗撮していた教師が何者かに襲撃される事件から幕を開けます。学校側はこの事実を警察には届けず隠蔽を画策。教師たちは生徒が犯人であると推測し、生徒たちが体育の授業を受けている隙に、無許可で生徒の持ち物検査を実施するという暴挙に出ます。
まず物語の始まりを簡単に説明するとこんな感じなんですが、荷物の中から出てくる様々なものから「生徒の闇」が明るみになり、荷物検査をする5人の教師たちの「闇」も出てきてどんどん「嫌な気持ち」になっていく展開です。
個人的には生徒間の問題よりも、教師の問題の方が「闇」具合というか、醜い人間の姿が出ていて考えさせられました・・
- 生徒間のいじめ
- 教師によるいじめの隠蔽
- 自分の秘密が明るみになり保身に走る教師
ざっとまとめるとこの3つが主軸となっていて、ここにとある少女「万田」の存在が絡んでいくのですが・・・
正直ラストはめちゃびっくりしました!!
これは「どんでん返し」としては面白かったです。
このどんでん返しについては今は詳しくは書きませんが、ラストまで見てやっと映画のタイトルの意味が本当にわかるといった感じ。
なので、途中で「微妙かも・・」と思っても一応ラストまで見ることをおすすめします。最後の急展開から驚愕のラストまでで一気に畳み掛けてきますよ!!
実際にこの作品は81分と映画にしてはコンパクトでサクッと見れるので、あいた時間に見れる映画としてもおすすめします。

ネタバレは次項で詳しく書いています!!
狂覗のレビューは賛否両論
ただし、この映画はレビューを見てもらうとわかりますが「賛否両論」です。
雰囲気的には「ミニシアターで夜やっているマニアックな邦画」で、B級映画や低予算映画、マニアックな作品が好きなかたにおすすめします。「低予算の割にはよくできている」と思えるかどうかが鍵かもしれませんね!!
ネタバレ有り・狂覗のラストはどうなった?
※ここから先ネタバレ有り。見たくない方は読まないでください!!
さて、ここからは狂覗のラストがどうなったのかを途中の展開も含めて書いていきます。
荷物検査で見つかる様々なもの
前項で書いた抜き打ち(生徒の許可は無し)の荷物検査で様々なものが見つかります。
- 教師が襲われたときに使われたであろう道具
- 赤いスプレー
- 髪の毛のついたカッターナイフ
- 切り刻まれた制服
- 落書きがされた教科書やノート
- 接着剤
まず、最初にあげた「教師が襲われたときに使われたであろう道具」これはおそらく「映画の冒頭で襲撃された教師に使われたもの」だと推測されます。
「ということはやはりこの中に犯人がいるはず・・・」
確信のようなものを得て教師たちはどんどん荷物検査をしていきますが、管先生がある机のところで様子がおかしくなります。
その机の持ち主は容姿端麗・成績優秀の才色兼備の「万田」という生徒で、どうやらこのクラスを仕切っている様子。
頑なに万田の荷物検査をしたがらない管、実は万田に他の生徒(他校の生徒かもしれません)とホテルに行ったところを目撃され、写真を撮られていたんです!!
じゃあなぜ万田はホテルにいたのか?
実は万田は冒頭で襲撃されていた教師と一緒だったんです・・
これはもう双方アウト。闇過ぎます・・・
そんな事情が明らかになり、その他に見つかっていた「髪の毛のついたカッターナイフ」「落書きがされた教科書やノート」「切り刻まれた制服」などから、「これは万田が中心となり誰かをいじめているのだろう」と教師達は考えます。
生徒たちの闇と教師たちの闇が少しずつ明るみになっていく中、あることに気付くんです。
机が一つ足りない・・・!!??
おかしい・・なぜ・・
探しているとなんと机はベランダから放り投げられていました。
いじめられていた生徒のものなのでしょう。
万田はひどいことをする・・・と思った方、実は違うんです。
その机は万田のものでした。
万田の机が外に放り投げられていた!
なぜ?
万田の机が?
実はいじめられているのは万田だったのです。
校庭で体育の授業をしているはずの万田の姿が見えないことにもここで気付きます・・・
万田はいったいどこに行ってしまったのか!?
ここで少し情報を整理します。
教室で見つかったものの中に「切り刻まれた制服」がありました。
これは万田のものです。
切り刻まれているので制服を着ることは出来ません。
じゃあ万田は体操服を着ているのか?
答えはノーで、「接着剤」でいたずらをされた万田は体操服も破れてしまっっていたのです。
なのでどこにも行くことができないんです。
教室から出ることができないんです・・・
ということは万田はどこに・・・?
実は万田は教室入口のロッカーの中にいたんです。
ずっと・・・・なので教師たちが言いたい放題自分のことを悪く言っているのも聞いていました。
ずっと見ていたので。
ここから先の本当のラストはあえて書かずにおきます。
この先が唯一のちょっとだけグロいシーンにはなります。
今このブログを書いていてもなんだか後味が悪いです。
が、気になってしまう映画なんですよね・・・
ロングランで公開となっていたのも頷けます。
まとめ
映画「狂覗」は、学校という舞台で繰り広げられる、教師と生徒の間に潜む人間の闇を深く描いた衝撃作。終始不穏な雰囲気が漂い、観終わった後にゾワゾワとした不快感を残しつつも、その強烈なメッセージ性と予想外のラストは見もの。
人間の醜さや社会の歪みに興味がある方、心理的に深くえぐられるような作品を求めている方には、ぜひ一度観ていただきたい一本です!!