※ネタバレ含みますにでご注意ください!
こんにちは。みさみさです!
今回は映画「うまれる」について書いていきたいと思います。

今回は映画「うまれる」についての記事です!
- マニアックな作品に興味がある
- ミステリー、ホラー系の映画が好き
- ミニシアター系の映画をよく見る
- 重苦しい話が好き
- ショートフィルムが好き
- サクッと短時間で見れる映画を探している

みなさん「うまれる」という映画をご存知ですか??

映画「うまれる」面白いって聞いてたので見てみたいです!!
『うまれる』公式
管理人のオススメ度
Amazonプライムレビュー
映画「うまれる」
2023年 33分
- 映画「うまれる」の概要、あらすじ
- 映画「うまれる」の出演者について
- 映画「うまれる」を見た感想・見どころ
概要
映画「うまれる」は田中聡監督・脚本で2023年に公開されたショートフィルム作品。
33分という短い時間ながらもその衝撃的な内容が話題となり、多数の動画配信サイトも配信されている。
- 監督・脚本:田中聡
- 配給:ニチホランド
あらすじ
理髪店を営む安川良子の娘の安川裕美(小学五年生)は天然パーマを理由に同級生からいじめられていた。ある時裕美が転落死で亡くなってしまい、事故として処理される。娘の死因に疑いをもっていたある日、ひょんなことから娘の死の真相を知ってしまう・・・
登場人物・キャスト
『うまれる』公式
安川良子/安藤瞳
理髪店経営。一人娘を亡くす
安川裕美/安山 夢子
良子の娘、小学五年生
保 亜美・渋谷はるか ・小暮智美・吉田久美・尾身美詞・宮山知衣
裕美の同級生の母親たち
感想・見どころ
※ネタバレ含みますにでご注意ください!
映画「うまれる」衝撃的でした・・
前々から気になっていた映画のひとつではあるんですが、公式サイトや映画タイトルでよく使われているサムネ画像が強すぎて・・なかなか踏み出せずにいたんですよ。ですが、ここ最近ホラー系をよく見ているので耐性がついたのか?今回やっと見ることができました。
ちなみにその恐ろしい画像は、主人公を演じる安藤瞳さんが血まみれになっているドアップのお写真ですが・・衝撃が強すぎてさすがに引用はしておりません。
映画をすでに見ている私でさえあの画像を見るとなんだか心臓のあたりが「ヒュッ」てなるんですよね(泣)
さて、ここからは実際に映画「うまれる」を見終わっての感想を、若干のネタバレを含んで書いていきます。いくつかの見どころポイント、個人的に気になったポイントも書いていきますのでお付き合いください!!
「うまれる」ネタバレ有りのストーリーおさらい
はい、まず今回感想や見どころを書いて行くまえに、映画「うまれる」のネタバレ有りストーリー展開を書いていきます。
ここから先映画「うまれる」のストーリー・内容のネタバレが有ります!!ご注意ください!!
シングルマザーで理髪店を営んでいる安川良子は転落事故で一人娘の裕美を亡くしていた。
実は天然パーマを理由にいじめられていた裕美。良子はその事実を知っていながら対応していませんでした・・
そんなある日裕美が近所の崖から落ちて転落死してしまいます。警察や学校は「事故」として処理しますが、良子は娘の死がいじめによるものだと確信。
子供を亡くした親たちが集まるセラピーに参加し「娘は殺された」と話すものの、周囲の反応は微妙。
精神状態が良くないと思われたのか、怪しい宗教団体のようなものに勧誘されそうになり激怒する良子のもとに、裕美の同級生とその母親が散髪に訪れ、衝撃のひとことを発します。
「裕美ちゃん・・飛べって言ったら飛んだんだって」
真相を知った良子は怒りと悲しみに支配されます。彼女は裕美が死んだ崖の現場に、いじめに関与した6人の少女たちを呼び出し真相を追及・・・「崖から飛んだら許す」と裕美に言い、泣いていた裕美の背中を実際に押した者がいたことが判明する。
少女たちは互いに責任をなすりつけ合いながらも、「誰が飛べと言ったのか」「誰が背中を押したのか」が明らかになる・・
その後教室に6人の生徒の母親と担任が集められ良子と話し合いの場が設けられるものの、ここでも責任のなすり付け合いが行われる。挙句の果てには良子を責める母親たち・・
ここでついに良子は爆発してしまい、机の上にあったハサミで凶行に及んでしまう・・・・・
安川良子を演じる安藤瞳さんの演技が恐ろしいけど引き込まれる!
はい、やはりこの作品の一番の見どころはやっぱりこれではないでしょうか。
主人公の安川良子を演じる安藤瞳さんの演技がとても恐ろしいのに引き込まれてしまうんです!!
「狂気」と言っていいのかはわかりませんが、爆発してしまった感情の表現がすごすぎてとても恐ろしかったです。
安川良子の人間離れしていて目がこわい・・
あと安藤瞳さんの目、これカラコンかなんか入れてます??
なんだか黒目がちな感じがちょっと普通の人間ぽくなくて怖かったんですが・・あの血まみれの写真もちょっと黒目がちですよね・・
表情が無い感じと言うか、無機質というか、怖くないですか??
感情が死んでしまった感を出したかったのかな・・なんて思いながら見てましたが、あの目は実際にリアルで出くわしたら「目を合わせたらダメな人に目」ですよね・・みなさんこれを読んだら一度お写真見に行ってみてください。直視できないやつですから。
6人の母親たちがクズすぎてひどい(笑)
さてさて、裕美をいじめていた6人の同級生たち。
小学五年生なんですが、もうこの世代の女子だと「女の世界」みたいなのが出来上がっているんですよね。カーストのようなものもあって、リーダー的存在とそれに従う者たちがいる。そして、「ただまわりに合わせているだけ」という感覚もあるんですよね、浮かないために。
こういう変な同調性みたいなものも影響していてあんな恐ろしい結果になってしまったと思うんですが、良子に詰め寄られるシーンではみんなことごとく「なすり付け合い」をしていて子供ながらにクズすぎて引いてしまいました。
6人の母親「あの親にしてこの子あり」
作品の後半の見どころ、教室にシーンになると6人の同級生たちの母親が登場するんですが・・
もう「あの親にしてこの子あり」「親も親なら子も子」「蛙の子は蛙」といったところ。
もうね、こう言っちゃなんですが女親のひどいところが網羅されていましたねー。PTAとかでこういう場面多々あるんじゃないでしょうか。
『うまれる』公式
- 「髪の毛のこと、気付かなかったんですか?」
- 「結ってあげるくらい出来たでしょ?」
母親たちは良子に対してまずはこう言ってのけます。
たしかに、これは結果論になってはしまいますが「やってあげてもよかったのでは?」とは正直思ってしまいました・・が「お前が言うか?」状態ですよ。
だからと言って6人の子たちのしたことが正当化されるわけじゃありませんからね!!
そして6人の同級生たちのように、この母親たちも責任のなすり付け合いを始めすんですが、もう取ってつけたような保身とか、棒読みのようなセリフが「あるある」すぎて・・この母親たちのなすり付け合い・ののしり合いのシーンが正直一番面白かったです。
そしてリアルすぎて一番怖かったです・・
こういうシーンや状況、身近にもありますよね。とくに女子のみなさん、経験ありますよね?これ、めちゃ怖いです。
学生の時や職場なんかでもこういうこと、あったはずです。人間の本性と言うか、本質みたいな部分が見えてきますよねー。
ただ、今回はみなさん、子供のためにやっている部分もあって、自分だったらどうなるんだろう・・って考えてしまいました。
演技的には6人の母親役のみなさんは「期待通り」のクズっぷりを見せていただいているのでとても良かったです。
うまれたのは何なのか?
6人の母親たちのクズっぷりを堪能したあと、例の血まみれの写真に行き着く「凶行」が行われますが、その最中良子の脳裏にはある記憶が蘇っています。
「裕美を出産した時の記憶」
しにものぐるいでいきむ良子と、ハサミで凶行に及んでいる良子のシーンが交差。
文字通り「うまれる」シーンとその逆の行為をしている良子。このシーンは何を言い表しているのかは見た人それぞれの解釈に任せる系なのかなと思いますが、「生命がうまれる」以外にも様々な感情が「うまれる」と言うのもあるのかなと思いました。
良子の裕美に対する「ごめんね」と言った感情、凶行に及んでしまった憎しみの感情、爆発してしまった負の感情。いろいろな感情がうまれた結果、うまれていた命が絶たれてしまうという皮肉のようなものに、なにか刹那的なものを感じました。
みなさんはどのような解釈をしましたか?