こんにちは。みさみさです!
今回は映画「バタ足金魚」について書いていきたいと思います。

今回は映画「バタ足金魚」についての記事です!
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映画「バタ足金魚」
1990年 95分
- 映画「バタ足金魚」の概要、あらすじ
- 映画「バタ足金魚」の出演者について
- 映画「バタ足金魚」を見た感想・見どころ
概要
映画「バタ足金魚」は筒井道隆さん高岡早紀さん主演の青春映画。望月峯太郎さん原作の漫画を、この作品がデビュー作となる松岡錠司さんが監督しています。ヒロイン役の高岡早紀さんがセーラー服姿でプールに飛び込むシーンが有名になりました。
- 原作:望月峯太郎
- 監督:松岡錠司
- 制作:長谷川誠
- 音楽: 茂野雅道
あらすじ
主人公のカオルは高校生の男の子。ある日、プールで泳ぐソノコを見て一目惚れしてしまう。実は泳げないカオルは、ソノコに近付きたくて水泳部に入部。バタ足で必死に頑張りソノコにアピールをし続けるが・・・
登場人物・キャスト
カオル/筒井道隆
高校生で泳げないカオルだが、一目惚れしたソノコに近付くために水泳部に入部し、猛アタックを開始する。
- 生年月日:1971年3月31日生まれ
- 出身地:東京都調布市
- 身長:180センチ
- 血液型:A型
- 父親は元キックボクサーで俳優の風間健さん
こちらは筒井道隆さんの簡単なプロフィールです。
ちなみに「筒井康隆」さんとは親族ではありません。たまたま名前が1文字ちがいのため親子なのでは?と勘違いされている方が多いそうです。
- 二十歳の約束
- あすなろ白書
- 君といた夏
- 王様のレストラン
- 総理と呼ばないで
- 半沢直樹
- ミステリと言う勿れ
- きらきらひかる
and more
そして筒井道隆さんのこれまでの出演作品の中から一部を書き出してみました。
もう私の世代ドンピシャなんですが、何と言っても「あすなろ白書」ですよね!!もう「あすなろ白書」と聞いただけで藤井フミヤさんの「TRUE LOVE」が勝手に脳内再生されるし、切ないシーンが思い浮かんで来ます。
若い世代の方だと「半沢直樹」と「ミステリと言う勿れ」のイメージの方が強いかもせれませんね・・ジェネレーションギャップを感じる瞬間です・・
ソノコ/高岡早紀
高校生で水泳部に所属している。カオルに猛アタックされて冷たくあしらっている
- 生年月日:1972年12月3日生まれ
- 出身地:神奈川県藤沢市
- 身長:163センチ
- 血液型:A型
- 本名は高岡 佐紀子(たかおか・さきこ)
- 海外留学資金のために応募したコンテストで優勝しデビュー
こちらは高岡早紀さんの簡単なプロフィール。
デビューのきっかけは「コンテストで優勝」と、ここまではよくあると言うかなるほど感しかないのですが、実際は「海外留学の費用欲しさによく考えすに応募したらデビュー前提のコンテストだった」そうで、なんと意図せずデビューしたということにビックリしました。
かなりの応募人数だったんでしょうが・・
結構こういうガツガツしていない方の方が受かったりするイメージありませんか?もちろんビジュアルも素晴らしいんですけどね。
- 14ヶ月〜妻が子供に還っていく〜
- 忠臣蔵外伝 四谷怪談
- モンスター
- ファーストラヴ
- マスカレード・ナイト
- 『リカ』シリーズ
and more
そして高岡早紀さんのこれまでの出演作品の中から一部を書き出してみました。
今興味があってウォッチリストに追加してある『リカ』シリーズが!!これ気になって追加したまま見れずにいるんですが、せっかくバタ足金魚を見たのでこのあと見てみたいと思います!!
その他の登場人物・キャスト
ウシ/浅野忠信
ライバル校、牛川工業高校水泳部の主将でソノコに一目惚れする
永井 (ながい)/東幹久
水泳部のエースでとてもモテる存在
プー /土屋久美子
カオルのガールフレンドでバイクに乗っている
ババア /白川和子
カオルに水泳を教える謎の人物。かなりスパルタ
バタ足金魚には他にもたくさんの出演者がいますが、他の映画と違い「役名がフルネームではない」場合がほとんどで、カオルに水泳を教える謎のおばあさんは「ババア」表記でもはや名字でも名前でもありません(笑)
そんな感じの世界観の物語というのを踏まえて見るといいかもしれません。
感想・みどころ
※若干のネタバレ含みます!!
「バタ足金魚」初めて見ました!!
ちょっと懐かしい昭和の映像と相まって楽しく見れました!!
1990年の作品なので、2025年の今から逆算すると・・なんと35年前の映画ということに!!
バタ足金魚は1990年の映画作品
「35年」と言うと、作品公開時に「生まれていない」方が見る機会もあると思います。そういった若い世代がどういう感想を持つのかも非常に興味深いですね。
さて、ここからは実際に映画「バタ足金魚」を見終わっての感想を、若干のネタバレを含んで書いていきます。いくつかの見どころポイント、個人的に気になったポイントも書いていきます!!
昭和感漂う雰囲気と出演者の若かりし頃の映像が激レア!
バタ足金魚が公開されたのはこのブログを書いている2025年から35年前の1990年。平成で言うと「2年」になります。
平成ですよ平成!!しかも2年なので切り替わったばかりの昭和感満載の時期です。
なので実際の映像、出演者の服装や町並みなんかにもかなりの「古めかしさ」を感じるんですよね。ここ最近だと昭和ブームやレトロブームなどが注目されているので若い世代の方には逆に新鮮かもしれません。
さてさて、そんな中で注目ポイントが令和の時代に大御所的な立ち位置にいる俳優さんが、「まだ若かりし姿で出演している」というところ。
- ウシ役:浅野忠信さん
- 永井 (ながい)役:東幹久さん
今回は主役ではないですが、ウシ役:浅野忠信さんと永井 (ながい)役:東幹久さんに注目してみました。
まずは永井 (ながい)役の東幹久さん。
東さんに関しては、「若いな〜」とは思いますがあまり今と変わらない印象です。すでに若いときから完成形だったということでしょうかね(笑)
ちなみに役柄は「天才的スイマーで女子生徒の憧れの的」でピッタリハマってました。
そして今回の大注目ポイント、ウシ役の浅野忠信さん!!
もう浅野さんに関しては、初見で誰だかわからなかったです(笑)
浅野忠信さん、よく見ないとわからなかった
ちなみにろくな前情報もないまま視聴開始したので、出演者については「高岡早紀さんが出ている」ということしか知らず、最後のエンドロールで初めて「え、あれ浅野さんだったの??」言われてみれば・・となりました。
だってまだ声変わりもしていない状態なので、言われてみれば「ああ〜確かに」となりますがまったく気付きませんでした。いい意味で?セリフも棒読み状態だったので(笑)
他にもたくさんの俳優さんが出ていて懐かしいな〜と感じる場面がたくさんありました。高岡早紀さんに関しては、逆にほとんど変わらないのでビックリ状態でした・・
高岡早紀さんは今も昔も変わらず美しい!!
確かにバタ足金魚出演時と今では年齢が+35歳なので年齢を重ねた感はあります。けどパッと見てすぐわかる状態なのですごいと思いましたよ。わからない方もいらっしゃるのでね。
ソノコの気持ちを考察!
※ここから少しネタバレ要素含みます。
映画「バタ足金魚」を見終わった直後の素直な感想を書きます・・
終わり方にモヤモヤする
素直にちょっとよくわからないまま終わり「モヤモヤ」しました。モヤッとボールがあったら間違いなく投げたと思います。
わかりやすく起承転結があるわけでもなく終わってます。
カオルに関しては「ソノコに恋をしてがむしゃらに頑張った」ということがわかるのでまだいいんですが、ヒロインのソノコに関してはわからないことだらけなんです。
ここからソノコについてちょっと考察してみますね!!
「バタアシ金魚」ってどんな映画?考察前に簡単におさらい
ますソノコの気持ちを考察する前に、簡単に映画「バタ足金魚」のストーリーについてざっとおさらいです。
「バタアシ金魚」は、望月ミネタロウの漫画が原作で、1990年に公開された青春ラブコメ。
主人公のカオルは、高校生の男の子。ある日、プールで泳ぐソノコを見て一目惚れしちゃいます。でもカオルは泳げない。それでも園子に近づきたくて水泳部に入部。バタ足で必死に頑張る姿がコミカルだけど、ちょっと切ないんですよね。
一方ソノコは水泳部のエースで、学校でも目立つ美少女。
カオルの猛アタックに対して、彼女の反応が曖昧で冷たく見えることも。そんな中ソノコが学校一のスイマー永井(東幹久)と歩いてるのを見て、カオルは嫉妬と挫折を味わいます。最後はソノコの気持ちが少しだけ見えるシーンで終わるけれど、はっきりしない部分が残る…それがこの映画の魅力でもあり、モヤっとするポイントでもあります。
- カオル、ソノコに一目惚れ
- カオル水泳部に入部
ソノコに猛アタック開始
- カオル、永井に対し嫉妬と挫折感
- ソノコ過食症になる
- カオルとソノコ、ぶつかり合い和解?
- 最後よくわからないけどプールに飛び込み終わる
ざっとこんな流れですが、「最後よくわからないけどプールに飛び込み終わる」の部分、雑に書いたわけではなく本当にこんな感じなんですよね。
私の中では、たまにみるタイプの終わり方で一括りにしちゃいました・・・例えば最後に「何だかよくわからないけどみんな踊りだして終わる」とか「何だかよくわからないけどみんな倒れて終わる」みたいな、その系統と一緒かなと解釈しました。
とにかくよくわかりませんでした(笑)
全般的に「荒削り」な印象ですが、そこがこの映画の魅力とも言われているそうです。
とにかく色々荒削り
ソノコの過食症とラストの終わり方について
「全般的に荒削りな印象」と前項でも書きましたが、具体的に言うとなんの前触れもなく話が急展開しているので見ている側は「ん?」となりがち。
原作を読んでいる前提なのかな?とも思いましたがどうなんでしょうね・・説明じみたセリフがないのは潔いのかもしれませんが、要所要所で首をかしげてしまうポイントが多かったです。
中でも1番「なぜ!?」となったのが、ソノコがいきなり激太りしていたこと。
ソノコが過食症になった理由は?
作中、感情が不安定そうなときに食べ物に手が伸びるような描写がいくつかありました。
- 自分の部屋の引き出しからインスタントラーメンを出してかじる
- 夜に冷蔵庫の中からハムを出して丸ごとかじる
こんな描写があったのちに・・ある日ソノコはいきなり激変した姿でカオルと再会します。
普通の映画ならここでソノコがなぜそんな事になったのかの「理由」がわりとハッキリすると思うんですが、何一つわからないので考察していきたいと思います。
個人的にはこの「ソノコが過食になった理由」が映画のラストを考えるのに重要なんではないか・・・と勝手に思いました(笑)
- 水泳部エースとしてのプレッシャー
- 周囲との距離感のストレス
- 自己肯定感の揺らぎ
ソノコが不安定になってしまった理由を3つ考えてみました。
水泳部エースとしてのプレッシャー
ソノコは水泳部のスターで、学校でも目立つ存在。
みんなの期待を背負ってる分、「完璧でいなきゃ」ってプレッシャーがすごかったはず。水泳って体型管理も大事だから、食べるのを我慢してたかもしれない。でも我慢が爆発して過食に走る…そんなパターンって、ストレスからくる過食症ではよくあるんです。
ソノコにとって、食べることは「自分を解放する唯一の方法」だったのかも。
周囲との距離感のストレス
ソノコはクールでミステリアスだけど、それが逆に「近寄りがたい」って周りに思われてた可能性があったのかも。
永井のようなな似たレベルの人はいても、本当に心を開ける友達が少なかったんじゃないかな?と。
カオルの猛アタックも嬉しい反面、「私の気持ちわかってよ!」と混乱したていたのかもしれない・・孤独感や理解されないモヤモヤが、過食で埋めようとした心の隙間だった可能性はあると思います。
自己肯定感の揺らぎ
美少女で水泳が得意でも、ソノコ自身が「自分に自信がない」部分があったのかも。
映画ではそこまで深く描かれてはいないけど、過食症って「自分をコントロールできない感覚」に悩む人がなりやすいんです。泳ぐときは完璧なのに、私生活で「何か足りない」って感じていたとしたら、食べ物でその不安を紛らわしてたのかもなって思います。
最後の終わり方:意味がわからない部分を解釈
映画のラストですが、見ている側からすると「え、ソノコの気持ちどうなったの?」「カオルとくっつくの?」ってモヤモヤしますよね・・・あの終わり方の意味を、ソノコの視点から考察してみたいと思います。
園子にとっての「変化」の瞬間
ラストでソノコがカオルを見る目は、最初とは明らかに違いました。
泳げなかったカオルがバタ足から頑張って上達した姿を見て、彼女の中で「カオルへの見方」が変わったのでは?と思いました。
好きとか恋愛感情ではなく「この子、ただの変な子じゃなかったんだ」って気づいた瞬間のような。園ソノコは感情を表に出さないタイプなので、微笑みや視線だけでその気持ちを表現したのかも。
でも、それが逆に「はっきりしない!」って感じさせる理由ですよね(笑)
青春の「未完成さ」を表してる
この作品、「カオルとソノコが付き合った」とか、「水泳でカオルが優勝した」とか、ハッキリしたハッピーな結果は一切ありません。
カオルの片思いがメインだけど、ソノコの気持ちは最後まで曖昧。
現実の青春って、実はこういう「中途半端な終わり方」が多いですよね。
ソノコがカオルをどう思うか、どうしたいか決める前に映画が終わってしまうのは、「答えが出ないまま時間が過ぎる」青春そのものを映してるのかも・・・なんて思いました。
監督が意図的に「観客に想像させる」終わり方にしたのかなとも・・
園子の成長の暗示
ソノコの過食症やクールな態度は、彼女が自分の気持ちと向き合うのが苦手だった証拠。
でも、ラストでカオルを見てるとき、ちょっと柔らかい表情をしいてるように見えます。
これはソノコが「自分以外の人を受け入れる」第一歩を踏み出したサインかもしれない・・・カオルの努力がソノコの心の壁を少しだけ溶かした、って解釈もできます。
でもそれが恋愛に発展するかどうかは、わからないまま終わる・・・というのがこの映画らしいんですね(笑)もうみんなでモヤッとボール投げましょう。